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明日の朝起きたとき、それはかけがえのない人生が一日増えたのか、それとも減ったのか。

 

気がつけばもう30歳になっていて、31歳の指先も見え始めた。年齢相応の精神を持ち合わせていないので、たまに実年齢を思い出し、年々広がるギャップに怯えながら生きている。

 

「今年は大切な1年なんだ」

そう言い聞かせて大切な1年の1/6を過ごしてみた。が、どうだったか。

言い聞かせではなく、実際大切な1年なんだ。「チャンスの女神は前髪しかない」なんてよく言うが、その前髪があまりにも長く、煌々としていた。多分声も大きかったと思う。

齢も30で、よく言う「諦め」の歳だ。賭けと言ってしまうと自分や周りの人に失礼だが、実際賭けなんだと思う。大きな転機なんて、大方そうなんだと思う。今年1年はその前髪を掴んだまま、ただ我武者羅に生きるしかない。それすらできないのなら、終わりだ。

 

 

 

先日、友人から「ブログはいいぞ」と勧められた。

前髪の女神は、いくつかの試練を提示している。その中に「文字を書く」試練もあった。自分の中の想いをしっかりと書き留めることなんて、中学の読書感想文が最後だったと思う。高校は結局一度も提出できず、かの帝さえ催促を諦めていた。申し訳ない。

ブログは、頭の中にある感情を整理して、文字という記号を配置していくとてもいい練習になるだろう。実際こんなちょっとの文を書くだけでもかなりの時間を使ってしまった。こんなペースでは前髪が抜け落ちてしまう。

特に書き記すことがある生活でもなければ、誰かに示したいものもない。少しでも、アウトプットの訓練になればいい。長続きはしないだろうなと思っているが、文字を書くことは定期的に訓練しておきたい。

 

 

読み返してみたが、とても拙い文章だった。仕方ない。今まで何もしてこなかったんだし。

でも、30歳でも、何歳でも、何事にも「これから」があっていい。

2024年4月1日。

区切りもちょうどいいし、嘘みたいな1日に「これから」を始めよう。